アガサ・クリスティの原書で英語を勉強【英語多読】

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「ミステリーの女王」ことイギリスの推理作家アガサ・クリスティ。

僕の大好きな推理作家の一人です。

そんな彼女の作品ですが、原書は当然英語。

日本語版で読むのもいいですが、やっぱり原書で味わえるのは幸せなことですよね。

この記事では、アガサ・クリスティを英語で読むのにおすすめな3冊をご紹介します。

それでは、見ていきましょう!

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「多読」は最強の英語学習法

英語多読

 

突然ですが、質問です。

 

「人生で『洋書』を読んだ経験はありますか?」

 

…この質問に、多くの人は「いいえ」と答えるでしょう。

しかし、もしあなたが英語学習をしていながらこれまで洋書を読んだ事がないならば、まずは一冊読んでみることを強くおすすめします。

 

一般的な中学、高校で教わるような英語学習方法は、圧倒的に聞く・話す、そして読む量が不足しています。海外に行ったら痛感するはずです。

この方法ではいつまで立っても「使える」英語力は身につきません。
当然、自分の英語に対して自信が持てないでしょう。

 

実践的な英語力を高めるには実際に英語を使う機会を圧倒的に増やす必要があります。

参考書を愚直にこなし、試験のスコアを取るだけでは実践に必要な柔軟で豊かな語学力は身につかないのです。

 

英語を使う機会を増やすには、留学したり、あるいは仕事に英語を取り入れていくなど様々な方法がありますが、最も手軽で今日から始めることのできる方法は「洋書を多読する」ことです。

 

洋書を多読することは、英文、ひいては英語全体に対する抵抗を取り除く最高の方法の一つです。洋書を多読するメリットは多くあるので、後日まとめる予定です。

 

数百ページもある洋書を一冊読み切るのは、特に始めのうちは体力を要する作業ですが、それは同時に、あなたの英語力を飛躍的に伸ばす一歩になります。

 

また、慣れてくれば楽しく原書を味わえるようになるので、そういう意味でも素晴らしいです。是非好きな海外作家の作品を原書で味わってみて下さい。

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アガサ・クリスティについて

アガサ・クリスティの生い立ち

Embed from Getty Images

 

アガサ・メアリ・クラリッサ・クリスティ(Agatha Mary Clarissa Christie)は1890年、イギリス南西部のデヴォンシャーに生まれました。

クリスティは母親の教育方針で、正規の学校教育は受けず母親から直接教育を受けました。

「7歳まで字は書けない方が良い」などといった変わっているとも言える母の教育方針ですが、クリスティ自身は母親の教育に誇りを持っていたそうです。

 

そういえばエジソンとかもそうですが、正規教育を受けずor受けられず、母親から教育を受けていた歴史上の偉人って結構いますよね。

独創性が育まれる環境&親の愛情、が大事なのかもしれませんね。

 

その後小説家になるクリスティですが、第一次世界大戦中には薬剤師の助手として勤務し、そこで毒薬の知識を得ます。

この知識を生かした毒殺トリックが彼女の作品のスパイスにもなっていますね。

 

有名な「失踪事件」を起こしたりなどもありましたが、数々の名作を長年に渡って世に送り出し、考古学者の夫と再婚し子供も出産するなどプライベートも充実していた彼女は、1976年に自宅で亡くなりました。85歳でした。

 

ミステリの女王は二度の世界大戦を経験しながらも85歳まで長生きし、作家としても女性としても充実した人生を送っていたのですね。タフです。

アガサ・クリスティの名言

アガサ・クリスティの言葉は示唆に富みながらユーモアがあって面白かったので、いくつか気に入ったものを載せておきます。

 

 An archaeologist is the best husband a woman can have. The older she gets, the more interested he is in her.

考古学者は女性にとって最高の夫だ。女性が老いれば老いるほど、彼はさらに興味を持つようになる。

これはクリスティ自身が言ったのか定かではないみたいですが、面白いですね。

It is really a hard life. Men will not be nice to you if you are not good-looking, and women will not be nice to you if you are.

本当に難しい人生だ。容姿が良くなければ男性はあなたに親切ではないだろう。そして、容姿が良ければ女性はあなたに親切ではないだろう。

うーん、ほんと難しい人生ですね。

Time is the best killer.

時間とは最高の殺人者である。

これは推理作家が言うと奥深く思えてきます。

Where large sums of money are concerned, it is advisable to trust nobody.

多額のお金が関わっている場合は、誰も信用しないことを勧める。

金言ですね(笑)

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アガサ・クリスティの英語の特徴

アガサ・クリスティ

クリスティの英語の特徴について、僕が感じたことを書いていきます。

 

まず英文の難易度ですが、比較的明快でわかりやすく、それほど難しくないです。

文法に関して言えば、やや古い表現があるものの、基本的に高校までに習った文法で十分読み進めることができます。

 

ただし、ボキャブラリについては、当然かなりの量が必要になってきます。これはたくさん読んでいって身につけていけばOKです。

 

あとは、推理小説ならではの用語(死因や法律・犯罪に関する用語、毒薬名など)とか、アガサ・クリスティの作品の特徴として登場人物が多いということがあるので、そこらへんで困惑することがあるかもしれません。

これについても、彼女の作品や他の推理小説を読んでいくうちに慣れてくるので、まずは慣れるまで頑張って読み進めてみて下さい。

アガサ・クリスティの原書おすすめ3冊

 

では、アガサ・クリスティの原書の中でも特におもしろいと思う3冊をご紹介します。

どれも名作なので日本語翻訳版ですでに読んだ方も多いかもしれませんが、洋書多読1冊目は既に日本語翻訳で読んだことのある本だとつまずきにくいかもしれませんね~。

The Mysterious Affair at Styles(スタイルズ荘の怪事件)

「The Mysterious Affair at Styles(スタイルズ荘の怪事件)」は1920年発表のアガサ・クリスティの処女作であり、エルキュール・ポアロシリーズの長編第1作かつ初登場作品でもあります。
これが初めて書いた推理小説なんて信じられないくらい面白いですし、なによりこの作品から何十冊と続くポアロシリーズ始まりの書でもあるので是非読んでおきたいです。
ちなみに…、「Project Gutenberg」という著者の死後一定期間が経過し、著作権の切れた名作などの全文を電子化して、インターネット上で公開するという計画があるのですが、そのサイトでスタイルズ荘の怪事件は無料で読めちゃいます。気になる方は下のリンクからどうぞ。

The ABC Murders(ABC殺人事件)

「The ABC Murders(ABC殺人事件)」は1936年に発表されたクリスティ18作目の長編推理小説です。人気作です。
アルファベット順に犠牲者が出ていく意味とは?怪しすぎる容疑者は本当に犯人?
ポアロより先に犯人が分かるかどうか、灰色の脳細胞に勝てるかどうか試してみては?

And Then There Were None(そして誰もいなくなった)

「And Then There Were None(そして誰もいなくなった)」は1939年に刊行されたクリスティの長編推理小説です。
ポアロシリーズではないですが、超有名な作品ですね。
日本でもドラマとかになっているので、名前だけは知っている人も多いのではないでしょうか。
「Soldier Island(兵隊島)」に残された見ず知らずの10人が「Ten Little Soldier Boys(10人の小さな兵隊さん)」の歌の内容に沿って一人ずつ死んでいく作品です。
怖いですよ~( ̄▽ ̄)

アガサ・クリスティで英語多読しよう!

 

アガサ・クリスティの推理小説は、あっと驚かされるような仕掛けが満載なので大好きです。ミスリードが上手くて、なかなか犯人が分かりません。

また英語多読の観点から見ても、彼女の文章は明快で平易なので、初心者にも向いていると言えます。

 

是非アガサ・クリスティで英語多読チャレンジしてみてください!

 

それでは~

 

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