「留学」と言えばどこの国を思い浮かべますか?
やっぱり、アメリカやイギリスでしょうか。
最近では、他の英語圏の国への留学も人気ですよね。
オーストラリア留学とか、フィジー留学とか、良く広告でも見かけます。
語学留学であれば、学びたい言語が主要言語として使用されている場所を選べば良いのですが、交換留学や正規留学だと留学目的が専門分野の知識スキル向上や学位取得とかになるので、話が変わります。
交換留学や正規留学の場合、留学先の候補は数多くありますが、その中でドイツを選ぶメリットとデメリットについてドイツへ交換留学した僕の意見をまとめます。
ドイツ留学を考えている方、留学先を迷っている方の参考になれば幸いです!
ドイツ留学のメリット
まず、僕が思うドイツ留学のメリットを紹介していきます。
ハイレベルな大学が多く、最先端の研究ができる。特に工学分野。
ドイツの大学の教育レベル、研究レベルは非常に高く、中には世界大学ランキングで毎年100位以内にランクインするような大学も多くあります。
ドイツの大学は偏差値という概念がなく、どこの大学でも高いレベルの教育・研究が用意されていますが、特に世界大学ランキング上位にランクインするような大学には研究費も集まるので、世界最先端の研究が行われています。
また、昔から工業が盛んなドイツでは、理系分野、特に工学分野のレベルが高いです。
理系で国際的な環境で学びたい人にはドイツ留学は合っていると思います。
学費が無料
これは最大のメリットかもしれませんが、ドイツの国立大学は基本的に学費が無料です。
ただしプログラムや州によっては有料だったりするので、気になる大学についてはホームページで確認するようにして下さい。
また、学費以外では、セメスターごとに「semester fee」というものを200~300€支払う必要があります。管理費みたいなものですね。
このsemester feeを支払うことで、学生証が有効になります。
で、すごいのが、ドイツの学生は学生証を見せるだけでバス、地下鉄、トラム、電車(特急以外)などの公共交通機関が無料で利用できちゃうんです!
利用範囲も、大学のある州全体と、その周辺都市くらいまで有効なので、日本で言えば関東圏とか、東海地方とか、それくらいの広さです。
快速列車で3時間くらいかかるような都市にも無料でいけちゃうので、小旅行し放題です。
脱線しましたが、学費が無料、というだけで金銭的なハードルは相当下がります。
また、基本的にヨーロッパの大学は学費が安いです。下の記事にヨーロッパの大学の学費についてまとめたので良かったら見てみてください。
物価がアメリカや他の西欧諸国に比べると安い
ドイツは、物価も安いです。
特にパンや水、通信費など、生活に必要なものは日本より全然安いです。
ドイツのスーパーの様子については下の記事にまとめてあるので、ドイツ生活のリアルな物価を知りたい方はご参照ください。
ビールとか30円ちょっとで買えちゃいますよw
ドイツのスーパーマーケットでの買い物の仕方!【日本と違う、物価安い】
留学は高い、というイメージがありますが、学費も無料で物価も安いドイツ留学ならば、諸々トータルの留学費用を考えても日本の大学・大学院に通うのとそれほど違いはないと思います。
半年の交換留学の費用を考えると、そう感じました。
国際的な環境下で、英語で学べる
研究レベルの高い大学には、当然世界中から優秀な研究者や学生が集まります。
ですので、キャンパス内は色んな国からの人で溢れかえっており、非常に国際的です。
当然国際的な環境で学んでいるドイツの大学生の英語力は高いので、キャンパス内でドイツ語を話さずに生活することは不可能ではないです。
また、ドイツの大学は英語のプログラムを数多く提供しています。
特に大学院の英語プログラムは多く、世界中から学生が集まる要因の1つになっています。ドイツへ英語留学、も十分可能ということですね。
EUで主要言語のドイツ語を学べる
ドイツ語はEU内では一二を争うメジャーな言語です。
ちなみにEU市民が母語として最も話す言語はドイツ語です。
また、ドイツ語と英語は「兄弟語」と呼ばれるように、共通点が多く、ドイツ語を学ぶことで英語を違う角度から見ることができるようになります。
さらに、医学用語など、理系分野の専門用語にはドイツ語が多用されているので、そういうおもしろさもあるでしょう。
多文化や多言語へ触れることができて刺激的
国際的な環境にいると、当然色んなバックグラウンドを持った世界中の人達と関わることができるので毎日が刺激的です。
ドイツにはドイツ語が母国語ではない人が多いので、中国語やイタリア語など、英語やドイツ語以外の言語にもちょくちょく触れることがあります。
友達の国の言葉を少し覚えると、良いコミュニケーションになって楽しいです。
ドイツ人やインド人のルームメイトに日本語で「おはよう!」とか「ありがとう!」って良く言われましたが、やっぱりうれしいですよね。それと一緒です。
そういう環境に長期滞在すると、今まで知らなかったことを身を持って知ることができるので、自然と色んなことに興味が出てきます。好奇心駆り立てられまくりです。
ドイツ留学のメリット 総括
これらが、僕が思うドイツ留学のメリットです。
この他にも、個人的にドイツに対して魅力的に感じることがあればメリットとして追加されていきます。
例えば僕の場合、ドイツの歴史や文学、ドイツ語の修得、ドイツ国内の各都市への旅行に強い興味があった上、大学院の進学先として考えているので留学先はドイツ一択でした。
ドイツ留学のデメリット
メリットだけでなく、デメリットも紹介していきます。何事も良い面ばかりではありませんからね~。
当然ドイツ語が主流なので、英語力を高めるなら英語圏の方が良い
忘れてはいけないことは、留学先としてドイツを選ぶ以上、ドイツ語から逃れることはできないということです。
いくらキャンパス内は英語で生活できても、やっぱり外に出ると簡単なドイツ語は必要になってきます。当然ですよね。
また、正規留学で英語プログラムを選んでも、ドイツ語の語学授業の単位が必要になる場合が多いです。
なので、英語力向上を留学の1番の目的にしている人は、ドイツよりも他の英語圏の国をおすすめします。おそらく、普段聞こえてくるドイツ語がノイズになります。
もちろん、ドイツ語に関心のある人や、ドイツ語向上のために語学留学する人にとっては関係のない話です。
当然ドイツ語が主流なので、生活に一層苦労するかも
また、ドイツ語未学習者、つまり普通に日本で育った人にとっては、ドイツでの生活は他の英語圏に住むより一層苦労することになるかもしれません。
そりゃあ、英語圏で生活すれば使用するのは英語だけで良いので。
英語圏に旅行したときの安心感はすごいです笑
ただ、この苦労も自分にとって必要なのか、あるいは必要ないのかというのは人それぞれだと思います。
何度も言うように、「ドイツ語も学びたいかどうか」、という所が重要です。
定番の留学先ではないので、その分情報も少ない
ドイツは、はっきり行ってマイナーな留学先です。
アメリカに短期留学、とか行く人は大学生なら周りの友達にいるかと思いますが、ドイツに留学する人ってそんなに多くないと思います。
それが良いかどうかは別として、ドイツ留学の情報がアメリカ留学などに比べて少ないことは事実です。
ただ、最近ではドイツ留学に行く人も増加しており(留学人口自体増加しているので)、ネット上にもドイツ留学に関する有益な情報がたくさん落ちているので、もっとマイナーな国よりはマシなのかなとは思います。
ドイツ留学のデメリット 総括
これらが一般的に言われるドイツ留学のデメリットです。
やはり「英語力を上げる」ということを1番に考えるならば、ドイツよりも英語圏に行くのが良いです。
英語力は上げたいけれどドイツ語学習には興味がない、という人にとってドイツでの生活はノイズの多い毎日になるでしょう。
一方ドイツ語を学びたい人にとっては、上で挙げたデメリットはドイツ語も学べるというメリットに変換されます。
また、定番の留学先でないという点も、「むしろ人と違うマイナーな国に留学してみたい」というタイプの人もいるでしょう。
メリットやデメリットをどう捉えるかは自分自身なので、留学の目的をはっきりさせておく必要があると思います。
ドイツ留学に向いてる人、向かない人
結論から言うと、ドイツ留学に向いている人は、ドイツという国やドイツ留学のメリットを人一倍魅力的に感じている人だと思います。
ドイツは留学先としてはそれほど定番ではないので、ドイツに対して興味がない人が留学後モチベーションを維持できるかどうか分かりません。
とりあえずアメリカ!みたいな感じで、とりあえずドイツ!的な感じで留学すると、「なんでドイツにしたんやろ」という最悪の状態になりかねません。
一方、ドイツに並々ならぬ関心を持った人(ちょっと変わり者かも?笑)なら、先に挙げたデメリットなど気にもならないでしょう。
そういう人は、ドイツ留学中に自発的に色んな活動をしていけるはずです。
一生ドイツに居たいとさえ思うでしょう。
英語力の向上や費用面はとても重要なことですが、それだけを理由にドイツを留学先に選ぶと他の国を選んだ方が良かったということにもなりかねません。
留学に限らず多くの手段で海外に行くことができるので、選択肢はたくさんあるはずです。
当たり前なことになってしまいますが、自分の目的や興味から留学先、留学プランを選ぶことが充実した留学生活を過ごすために最も重要だと思います。
ドイツ留学のメリット・デメリット まとめ
ドイツ留学のメリットとデメリットについてまとめました。
色々書きましたが、心配しないでください。
きっと、ドイツに行った多くの人がドイツに恋することになります。ほんと良い所です。ドイツへの交換留学は最高でした!
この記事がドイツ留学を検討している人にとって少しでも参考、後押しになれば嬉しいです!
それではまた~
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