みなさんは「ドイツ語」と聞くと、どんな印象を受けますか?
「äとかßとか変な文字が入っていて難しそう」
「英語ができないのにドイツ語なんてもっと分からないよ」
「なんかかっこいい(中2感が)」
などいろいろあるかと思います。
しかし、日本人にとってドイツ語は非常に発音しやすい言語だということは多くの人が知らないかと思います。
というのも、ドイツ語の発音は、ほとんどローマ字の発音と一緒なのです!
どういうことか早速見ていきましょう!
ドイツ語の発音はローマ字と一緒?
ドイツ後の発音は,例外や特別なパターンを覚えれば,あとはローマ字読みで発音できちゃいます。
例えば、ドイツ語の「ありがとう」は「Danke!」ですが、読み方は「ダンケ!」です。ローマ字読み通りですね。
他には、
- blau → ブラウ (青い)
- Mai → マイ (5月)
- Bus → ブス (バス)
など、全部ローマ字読みですね!楽チン!
このように、例外を除けば、ドイツ語は「ローマ字読み」で発音できます。
英語は、スペルと発音の関係が非常に複雑なので、それと比べるとドイツ語は超カンタンです。まぁ、その分文法が…という話は置いといて(笑)
ただ、いくら発音がカンタンといっても、例外はいくつかあります。
例えば、ドイツ語の「1」は、「eins」ですが、読み方は「アイン(ス)」です。エインスではありません。
まじかー、と思った方、安心して下さい。
この例外にはきちんとした法則あるので、それを覚えてしまえば読めるようになります!
しかも、このスペル通り発音できない例外ですが、覚える量はそれほど多くありません。
そして、その例外は、すべてこの記事にまとめてありますので、忘れてしまったら、この記事に戻ってきて確認して下さい!
ドイツ語発音の例外まとめ
ウムラウト&エスツェット
まず、ウムラウトとは、「ä、ö、ü」のような、母音の上に点が2つ付いている文字のことです。
ドイツの会社のブランド名とかで、このウムラウトを見たことがある方もいると思います。(möbusとか)
このウムラウトの発音は以下の通りです。
- ä(ウムラウト・アー) → エー(アとオの中間)
- ö(ウムラウト・オー) → オェー(オとエの中間)
- ü(ウムラウト・ウー) → ウゥー(ウとイの中間)
また、エスツェットと呼ばれる「ß」のような文字もあります。
エスツェットは、「ss」の合字ですので、発音は「ss」と同じです。
- エスツェット「ß」 → 「ss」の発音
二重母音の例外
二重母音とは、「ei」など母音が2つ重なることです。
3つの例外があるので、これらをしっかり覚えましょう。
- 「ei」 → 「アイ」 ex) 1=eins(アインス)
- 「eu」 → 「オイ」 ex) ドイツ語=Deutsch(ドイチュ)
- 「ie」 → 「イー」 ex) 4=vier(フィーア)
これで、アインシュタインが「Einstein」になるのも分かりますね!
子音の例外
「s」、「ß」
- 母音の前の「s」は濁る ex) Eisen(鉄) → アイゼン
- それ以外は濁らない ex) Bus(バス) → ブス
- 「ß」は濁らない ex) Soße(ソース) → ゾーセ
母音+「s」→「ズ」の式を覚えておきましょう。
「v」、「w」
- 「v」は濁らない ex) Vater(父) → ファーター
- 「w」は濁る ex) Wurst(ソーセージ) → ブルスト
英語で言えば、「v」は f 、「w」は v のイメージですね。
「z」、「j」
- 「z」は濁らない ex) zwei(2) → ツヴァイ
- 「j」は濁らない ex) Januar(1月) → ヤヌアー
英語で言えば、「z」は t や ts 、「j」は y のイメージですね。
子音の組み合わせの例外
「sch」、「tsch」
- 「sch」→ シュ ex) Englisch(英語) → エングリッシュ
- 「tsch」→ チュ ex) Deutsch(ドイツ語) → ドイチュ
「sp」、「st」
- 「sp」→ シュプ ex) spezial(特別な) → シュペツィアール
- 「st」→ シュト ex) stein(石) → シュタイン
「ch」、「chs」
「ch」は3つの読み方があります。
- 「ch」→ ハ ex) Nacht(夜)→ ナハト
- 「ch」→ ホゥ ex) Buch(本)→ ブーホゥ
- 「ch」→ ヒ ex) Milch(ミルク)→ ミルヒ
また、「chs」は、「クス」になります。
- 「chs」→ クス ex) Fuchs(キツネ) → フックス
「tz」、「tio」、「dt」
- 「tz」→ ツ ex) achtzehn(18)→ アハツェーン
- 「tio」→ ツィオ ex) Nation(国家)→ ナツィオーン
- 「dt」→ ト ex) Stadt(町)→ シュタット
その他注意すべき発音法則
ここまでで、一応一通りの例外を並べてきました。意外と少なくないですか?
ただ、他にも注意する発音に関する法則がいくつかあるので、それも見ておきましょう。
基本アクセントは、第一音節
ドイツ語では、アクセントが基本的に第一音節(最初の母音)に置かれます。
もちろん例外も結構ありますが、基本的に第一音節にアクセントを置いておけば大丈夫です。
また、ドイツ語は、「はっきりと発音する」ことが重要ですので、恥ずかしがらず、1音1音を強く発音しましょう。
語尾が清音化する
ドイツ語は語尾まではっきり発音するのが特徴です
そのため、語尾に来る濁音は、清音化します。
例えば、「Hanburg」は、「ハンブルク」です。
よく「ハンブルグ」と間違えている人がいるので、注意です。
他の例も見ていきましょう。
- Land(国)→ ラント
- Flug(飛行)→ フルーク
- halb(半分の)→ ハルプ
また、「g」は語尾にくると「ヒ」になる場合もあります。
- zwanzig(20)→ ツヴァンツィヒ
「Leipzig」(ライプツィヒ)もこのパターンですね。
まとめ
ドイツ語の発音の例外についてまとめてきました。
ドイツ語は、英語と違ってスペルを見れば発音が分かるので、意外と日本人にとっては英語より習得しやすい言語と言えるかもしれませんね。
とはいえ、文法は英語と比べて、圧倒的に複雑でルールが多いですが(笑)
以上、ドイツの発音についてでした。
Gute Reise!(良い旅を!)
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