御殿場ルート、富士宮ルートと経験してきたので、今回で3回目の登頂です。
須走ルートは比較的ラクなルートだと聞いていたのですが、いざ登ってみると話と違ったり、色々注意点もあって…意外ときつかったですw
やはり、自分で確かめるまでは分かりませんね。
ということで、須走ルートの感想や登山の際の注意点をまとめていきます!
※富士山の各ルートについて知りたい方はこちらも参照して下さい。
マイカー規制について
須走口五合目へ続く「ふじあざみライン」は、環境保全のため夏季の一定期間マイカー規制が実施されます。
2019年の マイカー規制期間は、7月10日(水)正午~9月10日(火)正午 です。
マイカー規制期間中は、「道の駅すばしり」奥の須走多目的広場臨時駐車場に駐車し、そこから須走口五合目行きのシャトルバスまたはシャトルタクシーに乗り換えます。
また、五合目に着いてしまうとそれ以降トイレが有料になってしまうので、道の駅すばしりでトイレや着替えを済ませておくのがオススメです。
ここで、シャトルバスとシャトルタクシーの情報をまとめます。
運行時間 | 料金 | 所要時間 | |
シャトルバス | 朝5時~夜20時、30分間隔(一部60分間隔) | 片道1,190円、往復割引1,800円 | 約30分 |
シャトルタクシー | 24時間 | 3,570円~4,140円(夜22時から翌朝5時までは2割増) | 約20分 |
詳細は、こちらをご確認下さい。
行き・帰りの時間帯、同行する人数、所要時間を考慮して最もお得な交通手段で5合目へ向かって下さい。
我々一行(5人)は夜22:00頃に駐車場についたので、選択肢はタクシーのみでした。幸い、5人乗りのタクシーが運行していたのでお得に移動できました~。
帰りはタクシーが良かったのですが、日中は5人乗りタクシーは運行していないとのことでしたので、バスで駐車場に戻りました。
須走口五合目到着&出発!
シャトルタクシーで須走口五合目に到着です!
平日の夜23時頃だったので、他に誰もいませんでした。結構不気味w
出発する前に、念入りにストレッチしましょう。
須走ルートはスタート地点から樹林帯が続くのが特徴です。足場が悪い箇所がいくつかあったので、怪我だけは気をつけたいです。
樹林帯…日中は良いのですが、夜は不気味さを一層ましましです。
スタート地点から少し行くと、神社があります。古御岳神社だそうです。怖っw
須走ルートのコースと山小屋の情報
スタート地点の須走口五合目は標高約2000mです。つまり、富士山頂は3776mですから、山頂までの標高差は約1800mです。
標高差は結構ありますが、登山道の距離としては2番目に短いルートです。
また、山小屋の情報についてまとめました。
○登り
山小屋名 | |
五合目 | 菊屋、東富士山荘 |
六合目 | 長田山荘 |
本六合目 | 瀬戸館 |
七合目 | 大陽館 |
本七合目 | 見晴館 |
八合目 | 江戸館(下江戸屋) |
本八合目 | 胸突江戸屋(上江戸屋) |
八合五勺 | 御来光館 |
頂上 | 山口屋、扇屋 |
○下り
山小屋名 | |
頂上 | 山口屋、扇屋 |
本八合目 | 胸突江戸屋(上江戸屋) |
八合目 | 江戸館(下江戸屋) |
本七合目 | 見晴館 |
七合目 | 大陽館 |
砂払五合目 | 吉野家 |
五合目 | 菊屋、東富士山荘 |
山小屋は十分な数あった、という印象でした。
ただ、地上から離れるにつれて物価はどんどん上がり、頂上では約5倍ですw
頂上の自販機の写真です。ペットボトル1本500円です。
荷物が重くなる…と思うかもしれませんが、水分・食料は十分持っていったほうが経済的です。
また須走ルートは、本八合目の 胸突江戸屋(上江戸屋) で吉田ルートと合流します。
吉田ルートは登山者数が最も多いルートなので、特にご来光の時間帯は本八合目以降かなり混雑します。覚悟してください。
一方、須走ルートは登山客が少ないので、本八合目までは静かな登山を楽しむことができますよ~。
本六合目で撮影した案内板の写真です。須走ルートは赤色が目印です。
須走ルート最大の注意点
須走ルートは前述の通り、本八合目で吉田ルートと合流します。
つまり下りの際は、本八合目で吉田ルートと分岐するということです。
吉田ルートの方が利用者が圧倒的に多いので、周りの登山客の行く方向につられて下っていくと、おそらく吉田口五合目まで下ってしまいます。
もし、吉田口五合目まで降りてしまったら…もう一回登り直すか(体力的に絶望)、タクシー等利用で膨大な出費が予想されます。絶対に間違えてはなりません。
須走ルートのカラーは赤色です。これを見失わなければ大丈夫でしょう。
詳しくはこちらのオフィシャルサイトをご確認下さい。
須走ルート利用のメリット・デメリット
須走ルートを利用するメリットをまとめました。
須走ルートを利用するメリット
- 登山客が少なく、自分のペースで登山できる。静かな登山を楽しめる。
- 樹林帯からスタートするので、富士の緑を堪能できる。
- 4ルートの中で、距離が2番目に短い。
- 下山では、急斜面を大股で下る「砂走り」によって下山時間を短くできる。
- ルート上のほぼどこからでも御来光を拝むことができる。
また、 須走ルートを利用するデメリットもまとめました。
須走ルートを利用するデメリット
- 樹林帯の足場が若干悪い。
- 本八合目で吉田ルートと合流するため混雑する。
- 下山時、本八合目の分岐で吉田ルートと間違える可能性がある。
- 下山の「砂走り」は、初心者の方はコツを掴むまで時間がかかる可能性がある。
- 砂走りの足場で、かなり礫(れき)の大きな箇所があり転倒の恐れがある。
須走ルートの特徴をまとめると、
赤色、樹林帯、合流・分岐、砂走り
といった感じですね。
お盆など、登山客が多い時期に御来光を見る目的で登山するには良いルートだと思います。
まとめ
須走ルートは距離が短く比較的ラクと聞いていましたが、実際は樹林帯と砂走りの足場が想像以上に悪かったので、結構しんどかったです。
ただ、登山客も少なく、夜の静寂を味わい尽くした後、御来光を拝むことができたので良かったです。
体力には多少の自信があって、御来光と緑を楽しみたい方にはオススメのルートだと思います!
それでは!
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